ベースメイクの際に「正しい手順が分からず崩れてしまった」と後悔する方は少なくありません。メイク崩れは汗・皮脂の過剰分泌や乾燥が原因で起こります。
肌は乾燥していると毛穴が開き、皮脂が過剰に分泌してしまうので、ベースメイク崩れの対策には日々のスキンケアが重要です。
この記事では、崩れにくいベースメイクを作るスキンケア方法やお直しのコツをご紹介します。ベースメイクが崩れる原因を理解し、適切な方法で実施しましょう。
そもそもベースメイクが崩れてしまうのはなぜですか?
ベースメイクが崩れてしまう原因には、主に以下4つが挙げられます。
順番に解説します。
肌が乾燥してしまうから
肌の水分量が不足していると、ファンデーションやフェイスパウダーが密着せずベースメイクが崩れやすくなります。
乾燥している肌は水分と油分が足りていない状態のため、ベースメイクがうまく肌になじみません。
また、日中は肌が乾燥しやすく、お出かけ前はきれいなベースメイクだったとしても、少しずつ浮いてきてしまいます。
肌が乾燥すると、外部の刺激から肌を守るために皮脂が過剰に分泌されます。皮脂の過剰分泌もベースメイクが崩れる原因の1つです。
皮脂が過剰に分泌されてしまうから
皮脂が多くなると、ベースメイクが浮きやすくなりメイク崩れの原因になります。
脂性肌の方は、日中に皮脂の分泌が盛んになるため、油分が原因でベースメイクが崩れやすくなります。また脂性肌以外の方も、乾燥による皮脂の過剰分泌が原因で、小鼻まわりやおでこがテカリやすくなる場合もあります。
ベースメイクには油分が含まれているアイテムが多く、皮脂と混ざると溶けてしまいます。
ファンデーションが皮脂と混ざってムラになっている場合は、ベースメイクが浮いてきてしまっている状態です。油分の少ないクリームやパウダーを用いて、皮脂を抑えましょう。
毛穴から汗をかいてしまうから
毛穴から汗をかいてしまうと、毛穴部分のベースメイクが剥がれ、毛穴や角栓が浮き出て見えます。この状態を"毛穴浮き"といいます。
汗はほとんどが水分でできているため、水に弱いベースメイクの場合は汗と一緒に流れてしまいます。温度が高めの場所や汗をかくシーンでは、崩れ対策を意識したベースメイクを心がけましょう。
ファンデーションを厚塗りしすぎているから
ファンデーションの厚塗りは、ベースメイク崩れの要因の1つです。
きれいな肌に見せようとベースメイクの段階で何度も重ね塗りをすると、肌に密着しきれていない部分がよれやすくなります。また、厚塗りをした部位はメイク崩れの際に目立ちやすくなってしまいます。
ベースメイクの際は、カバー力の強いアイテムを使用するなどの工夫で、厚塗りしないように注意しましょう。
崩れないベースメイクを作るスキンケアの方法
崩れにくいベースメイクを作るためには、スキンケア方法の見直しが必要です。メイク前には、化粧水と乳液・クリームなどの基本的なスキンケアを丁寧に行いましょう。
- STEP1.肌をマッサージする
- STEP2.化粧水で肌にうるおいを与える
- STEP3.オイルやバームでうるおいを加える
- STEP4.乳液やクリームでうるおいを閉じ込める
- STEP5.頭皮マッサージを実施する
- STEP6.手でなじませて仕上げる
上記の6ステップを基に、ベースメイクが崩れにくくなるスキンケア方法を習得しましょう。
STEP1.肌をマッサージする
メイク前に肌のマッサージをすると、顔周りのリンパが流れて血行が促進され、化粧ノリが良くなります。
ファンデーションがなじみやすくなりベースメイク崩れやテカリ防止に効果的です。また、くすみがなくなり血色感がアップして、透明感のある肌に仕上がります。
STEP2.化粧水で肌にうるおいを与える
肌が乾燥しないように、化粧水でうるおいを与えましょう。
ベースメイクが崩れてしまう原因の1つは乾燥です。朝のメイク前にパックをすると乾燥しにくくなります。
また、時間がなくパックができない場合は、化粧水を手のひらなどで念入りに肌に馴染ませると、乾燥対策になります。肌全体にうるおいを与えると、毛穴が開きにくくなり皮脂の過剰分泌も予防できます。
夏の肌は乾燥していないと思われがちですが、見た目では分からないインナードライを起こしているおそれがあります。
化粧水の効果を高めるには、強く押し付けたり叩いたりして浸透させるのではなく、手のひらでやさしく包み込むように付けましょう。
STEP3.オイルやバームでうるおいを加える
化粧水のあとにオイルやバームを使用して、うるおいをプラスしましょう。
化粧水をたっぷり付けるだけでも効果はありますが、保湿力の高いオイルやバームを使用するとさらに効果的です。
乾燥が気になる部位には、サラッとしたテクスチャーのオイルやバームを重ね塗りしましょう。顔全体ではなく、気になる部分に塗ることがポイントです。
STEP4.乳液・クリームでうるおいを閉じ込める
化粧水やオイル・バームで与えたうるおいを、乳液・クリームでしっかり閉じ込めましょう。
化粧水やオイルだけでは、せっかく肌に与えた水分が蒸発してしまいます。乳液やクリームを重ねて、乾燥やベースメイク崩れを防止します。
肌の水分をキープするためにも、乳液・クリームは欠かさず使用しましょう。べたつきが苦手な方には、油分が少ないさっぱりとしたクリームをおすすめします。
STEP5.頭皮マッサージを実施する
頭皮をマッサージすると、肌のマッサージと同様にリンパの流れや血行が良くなり、顔色が明るく健康的な印象になります。
健康的な肌を手に入れると、ベースメイクで使用するファンデーションの量が減り、厚塗りせずにベースメイクを仕上げられるため、結果的に崩れにくくなります。
頭皮のマッサージは、指の腹で力を入れながら前から後ろに滑らせて実施しましょう。髪の毛の根元の気持ち良いと感じる部分を押し、しばらく持ち上げた状態をキープするとさらに効果的です。
STEP6.手でなじませて仕上げる
スキンケア製品を手のひらになじませたら、顔をやさしく包み込むように押さえましょう。
塗り込んだスキンケア製品を手の温度を利用してなじませると、肌に密着して浸透しやすくなります。スキンケアに最後の一手間を加えると仕上がりが大きく変わり、崩れにくいベースメイクに仕上がります。
崩れないベースメイクの方法
スキンケアの次は、崩れにくいベースメイク方法を身につけましょう。
- STEP1.余分な油分と水分はティッシュオフする
- STEP2.化粧下地で肌を整える
- STEP3.ファンデーションは薄づきにする
- STEP4.パウダーでテカりづらくする
- STEP5.手でなじませる
- STEP6.フィックスミストでメイクを定着させる
上記6つのステップを、順番に解説していきます。
STEP1.余分な油分と水分はティッシュオフする
メイク前は、肌の余分な皮脂や油分をティッシュで取り除きましょう。
余分な油分があると、ファンデーションなどのベースメイクが肌に密着しません。あぶらとり紙も油分をオフできるアイテムの1つですが、ティッシュのほうが乾燥を防ぐケアができるためティッシュオフがおすすめです。
ティッシュオフをする際は、力を入れずにやさしく行いましょう。
STEP2.化粧下地で肌を整える
化粧下地は、できるだけ薄くムラなく塗ることが重要です。点置きせず、指全体で伸ばしていくと、崩れにくい理想の肌に仕上がります。
汗対策にはウォータープルーフタイプの化粧下地、皮脂崩れには皮脂やテカリを防ぐ下地、乾燥崩れには保湿成分入りの下地など、肌の状態に合った下地を選ぶと効果的です。
STEP3.ファンデーションは薄づきにする
メイクが崩れやすくなるため、ファンデーションの厚塗りは避けましょう。
ファンデーションを塗る際は、パフやブラシで広げると薄く広く塗布できます。高密着タイプのファンデーションも効果的です。
塗りすぎてしまった場合は、ティッシュやスポンジを使用し余分なファンデーションをオフすることを心がけましょう。
STEP4.パウダーでテカりづらくする
皮脂や汗が出やすい部分にフェイスパウダーをのせ、顔のテカリを防止しましょう。
パウダーには、皮脂や汗を吸収してメイク崩れを抑える効果があります。ファンデーション同様、パウダーも薄くのせることがポイントです。
パフを使う場合は、肌にのせる前に手の甲で余分な粉をオフしてから使用しましょう。ブラシの場合は、毛量のあるアイテムを使用すると、ふんわりと仕上がるのでおすすめです。
パウダーをのせると乾燥してしまう方は、保湿成分が配合されたアイテムを選びましょう。
STEP5.手でなじませる
ベースメイクを仕上げる際は、手でなじませましょう。
手のひらで顔をやさしく包み込むように押すと、密着度が高まりベースメイクが崩れにくくなるだけではなく、絶妙なツヤ感を演出できるためおすすめです。
STEP6.フィックスミストでメイクを定着させる
ベースメイクが完成したら、フィックスミストでメイクを定着させましょう。
フィックスミストとは、メイクの前後に吹きかけてベースメイクを肌に密着させ、キープ力を格段にアップさせるアイテムです。 フィックスミストを吹きかけたらハンドプレスをして肌に浸透させると、さらに効果的です。
フィックスミストを持っていない場合は、化粧水ミストで代用できます。顔に近づけすぎるとミストの水滴でベースメイクが崩れやすくなるため、ミストは顔から20〜30cm程度離してふりかけましょう。
ベースメイク崩れが気になるときのお直しのコツ
ベースメイク崩れが気になるときのお直しのコツを3つご紹介します。
お出かけ中に簡単にお直しする方法を身につけ、メイク崩れに慌てずに対処しましょう。
保湿しながら肌にうるおいを与える
お直しのときは、保湿しながら肌にうるおいを与えましょう。
お直しの保湿用アイテムには、ベースメイクの仕上げでも使用できるフィックスミストや化粧水ミストがおすすめです。顔全体にミストをふりかけ、ハンドプレスで肌になじませましょう。
室内での乾燥が気になる方には高保湿のアイテム、テカリが気になる方にはエタノールやメントールなどの清涼成分が入ったアイテムがおすすめです。
メイクの上からうるおいを補うと、メイク崩れを直すのと同時に、若々しくきれいな印象を与えるツヤ感のある肌も作れます。
崩れた部分にファンデーションを重ねる
ベースメイクが崩れた部分は、ファンデーションやコンシーラーでカバーしましょう。
ベースメイクを作るときと同様に、ファンデーションやコンシーラーは厚塗りを避けて薄く伸ばすことが重要です。濡れたパフやスポンジを使用してなじませると、さらに効果的です。
メイク直しを正しい方法で行うと、メイクの仕上がりと持ちが良くなります。
ハイライターでツヤを出す
メイクが崩れてしまったら、ハイライターを加えてツヤを出しましょう。
ハイライトを入れる位置は、Tゾーン・眉山の下・頬骨の上・顎先の4箇所です。この4箇所を明るくすると、ツヤ感が生まれ立体的な顔立ちになります。
メイクが崩れた際は、ハイライターを使用してメイクしたてのようなツヤ感がある肌にしましょう。
ベースメイクにおすすめなSHIROのアイテム
崩れにくいベースメイクを作るためにおすすめできる、SHIROのスキンケアアイテムとベースメイクアイテムをご紹介します。
スキンケアでは、酒かす米ぬか化粧水とサンケアローションがおすすめです。
製品名 | 酒かす米ぬか化粧水 |
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価格(税込) | 4,070円 |
内容量 | 120mL |
主な成分 | 水・BG・酒粕・コメヌカ・1,2-ヘキサンジオール・メチルパラベン |
おすすめポイント | 乾燥した肌にも素早くうるおいを与え、透明感のある素肌へ導く |
※2023年10月現在
酒かす米ぬか化粧水は、酒かすの浸透力と米ぬかの保湿力で乾燥した肌に素早くうるおいを届け、透明感のある素肌へ導きます。繊細な力加減によって実現した心地良いテクスチャーとやさしい香りで、スキンケアタイムを彩ります。
乾燥知らずの素肌に導き、ベースメイク崩れを防止します。
製品名 | サンケアローション |
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価格(税込) | 7,255円 |
内容量 | 50mL |
主な成分 | 水・BG・クロヨナ種子油・フェルラ酸・1,2-ヘキサンジオール・ベヘニルアルコール・シア脂 など |
おすすめポイント | 24時間肌を守ってやけにくい肌へ導く |
※2023年10月現在
サンケアローションは、24時間肌を守り日焼けを防ぎます。肌にうるおいを与えながら紫外線からのダメージを受けにくい素肌を育みます。
サンケアローションの特長は、みずみずしさです。肌全体にうるおいを与え、毛穴を開きにくくして皮脂の過剰分泌を予防します。スキンケアの最後に使用することがおすすめです。
ベースメイクでは、酒かすBB美容液・タマヌオイルインフェイスパウダー・シアハイライターカラーがおすすめです。
製品名 | 酒かすBB美容液 |
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価格(税込) | 4,268円 |
内容量 | 30g |
主な成分 | 水・パルミチン酸メチルヘプチル・酸化亜鉛・酸化チタン・BG・ゴマ種子油・アマニ油・グリセリン |
おすすめポイント | 1本で美容液・クリーム・日焼け止め・化粧下地の4役が果たせる |
※2023年10月現在
酒かすBB美容液は、1本で美容液・クリーム・日焼け止め・化粧下地の4役が可能なアイテムです。
日焼け止めや化粧下地を何度も重ねて塗る必要がなく、ベースメイクが厚塗りになる心配はありません。また、美容液とクリームも兼ね備えており、日中のうるおいが続きます。
製品名 | タマヌオイルインフェイスパウダー |
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価格(税込) | 5,548円 |
内容量 | 15g |
主な成分 | マイカ・タルク・シリカ・テリハボク種子油・窒化ホウ素・ニオイテンジクアオイ油・ラベンダー油 |
カラー展開 | クリア・ライト・オークル |
おすすめポイント | ツヤ感をキープして肌にフィットする |
タマヌオイルインフェイスパウダーは、タマヌオイルを配合し、うるおいを感じられるフェイスパウダーです。
スキンケアで整えた素肌のツヤ感を残しながら、毛穴やくすみをカバーします。ツヤ感をキープして肌にフィットするため、ベースメイク崩れを防止できます。
製品名 | シアハイライターカラー |
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価格(税込) | 4,481円 |
内容量 | 3g |
主な成分 | シリカ、ホホバ種子油、ミツロウ、ジ(カプリル酸/カプリン酸)プロパンジオール、ヒマシ油、トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2、シア脂 など |
カラー展開 | シャンパン・オレンジブラウン・ミモザベージュ・ローズウッド |
おすすめポイント | 肌に合ったツヤ感と立体感をつくり出す |
※2023年10月現在
シアハイライターカラーは、自然なツヤ感・立体感を演出し、ベースメイクの仕上げやお直しの際にも活躍します。
ベースメイクが崩れてしまった場合は、部分的にハイライターを加えたり、お直し用の保湿アイテムとしてゆずフェイスミストでうるおいを与えるのもおすすめです。
製品名 | ゆずフェイスミスト |
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価格(税込) | 4,481円 |
内容量 | 120mL |
主な成分 | ユズ果皮水、プロパンジオール、PEG-40水添ヒマシ油、ユズ果皮油、1,2-ヘキサンジオール、PEG-25水添ヒマシ油、メチルパラベン |
香り | ゆず |
おすすめポイント | ゆずの蒸留水とユズ精油による微細ミストで、肌にうるおいを与えながら肌荒れを防ぐ |
ゆずフェイスミストは、朝晩のケアだけでなく、乾燥や紫外線などが気になる日中にもおすすめです。全身に使えるサイズのため、顔だけでなく、髪や頭皮などにもお使いいただけます。
崩れないベースメイクに関するQ&A
最後に、崩れにくいベースメイクに関する3つの疑問にお答えします。
上記3点を押さえて、疑問の解消にお役立てください。
マスクでベースメイクが崩れないようにする方法はありますか?
マスク内は汗や皮脂が出やすいため、化粧下地の時点で水分・油分の対策をすると、ベースメイクが崩れにくくなります。
皮脂防止に特化した化粧下地は、他の化粧下地と比べてファンデーションの密着力を高めてくれるのでおすすめです。
また、摩擦に強いリキッドファンデーションもおすすめです。できるだけ密着度の高いアイテムを使用することで、摩擦によるメイク崩れを防止できます。
年齢によってベースメイクの崩れ方は変わりますか?
年齢を重ねるごとに、メイクは崩れやすくなっていきます。
20代頃から皮脂量が減少し表皮も薄くなるため、肌が乾燥して化粧下地やファンデーションが浮きやすくなり、ベースメイクが崩れやすくなってしまいます。
また、肌が乾燥するとシワが目立ちやすくなり、シワが増えるほどメイク崩れが起こりやすくなります。
年齢を重ねて増えた肌のトラブルを隠そうと、つい厚塗りをしてしまうこともメイク崩れが起こりやすい原因の1つです。ベースメイク時は、密着度の高いアイテムを選びましょう。
手順によってベースメイクの崩れやすさは変わりますか?
スキンケアやベースメイクを正しい手順で行わないと、ベースメイクが崩れやすくなってしまいます。崩れにくいベースメイクを作るためには、この記事でご紹介した手順を意識しましょう。
肌や頭皮のマッサージも、ベースメイクの崩れ防止には欠かせません。リンパの流れや血行が良くなると、化粧ノリの良さが期待できます。
崩れないベースメイクの方法を把握して毎日をより楽しみましょう
ベースメイクを崩れにくくするためには、以下の手順でベースメイクをすることが大切です。
- STEP1.余分な油分と水分はティッシュオフする
- STEP2.化粧下地で肌を整える
- STEP3.ファンデーションは薄づきにする
- STEP4.パウダーでテカりづらくする
- STEP5.手でなじませる
- STEP6.フィックスミストでメイクを定着させる
この記事でご紹介したポイントや注意点などを意識して、崩れにくいベースメイクを身につけましょう。
肌全体にうるおいを与えると、毛穴が開きにくくなり皮脂の過剰分泌を予防できます。もし、ベースメイクが崩れてしまった場合は、保湿しながら肌に水分を与えましょう。
また、ハイライターでメイクしたてのようなツヤ感のある肌を作ることも重要です。