この記事では、香水を長く使えるように保管するポイントなどを解説します。
お気に入りの香水も、正しく保管しないと香りが変化してしまうおそれがあります。「友人とのお出かけや仕事に変化をもたらしたい」と思って購入したものの、しばらくすると「買ったばかりのときと香りが違う」といったケースもあります。
香水の正しい保管方法を押さえると、このようなトラブルを避け、本来の香りを心地よい状態で楽しめます。香水を長く使える保管方法を知りたい方は、ぜひ最後までお付き合いください。
そもそも香水の香りが変化する原因は?
香水の香りが変化してしまう原因には、主に以下の4つが挙げられます。
香水は食品とは異なり、明確な使用期限が記載されているわけではありません。ただし、香水は正しい場所で保管されていないと成分が化学反応を起こして、香りが変化してしまうことがあります。
基本的に香水は、未開封の場合は3年、開封後は半年で使い切るのが目安。香水は使用期限も大切ですが、保管する環境も大切です。
温度変化
季節による温度の変化や、朝・昼・夜といった時間帯による温度の変化によって、香水に含まれている成分が化学反応を起こして香りが変化してしまうおそれがあります。
気温の変化が激しい浴室に保管するのは避けましょう。温度の変化が激しいところで保管すると、香りの立ち方などが変わってしまうからです。
香水を保管する場所は、低温で一定に保てる場所がおすすめです。
温度変化による細菌やカビ
香水にはアルコールが使われているため、香水自体に細菌が増えたりカビが生えたりすることはほとんどありません。ただし、温度変化によっては香水の吹き出し口や、手が触れる蓋に細菌が増えたり、カビが生えたりするおそれがあります。
高温多湿な環境ではカビが生えやすいため注意してください。
香水を開封すると、酸素に触れて香りが変化してしまいます。香水の蓋を開けたままにしておくと長時間酸素に触れることになるので、開封後はできるだけ早く使い切りましょう。
香水を早く使い切ることが難しい場合や、普段から頻繁に香水を使わないという方は、小さいサイズの香水を購入するのがおすすめです。
ライフスタイルに合わせてサイズを選ぶと、香りが変化する前に香水を使い切れます。
直射日光や蛍光灯
日光に含まれる紫外線には、物質を劣化させる作用があります。蛍光灯からもわずかですが紫外線が出ているので注意しましょう。
香水を保管する場所は直射日光や蛍光灯が直接当たらない、暗い場所が適しています。
香水の適切な保管場所や保管方法
ここでは、香水の正しい保管場所や保管方法についてご紹介します。
基本的には、この保管場所を意識することが大切です。
蓋をしっかり閉めて保管する
毎回香水を使ったあとは、必ず蓋を閉めて保管することが大切です。
香水の主原料はアルコールであり、蓋が開いた状態で保管していると揮発してしまいます。
また、空気に触れることで酸化が進み、香りが変化したり、飴色(黄色)のように変色してしまうおそれもあります。
使うたびに香水の蓋をしっかり閉めると、できるだけ長くフレッシュな香りを楽しめます。
箱に入れて1箇所にまとめて保管する
香水は箱に入れて1箇所にまとめて保管するのがおすすめです。
温度変化が激しい場所へバラバラに香水を保管してしまうと、置いたことを忘れて香りの変化が進んでしまう原因になります。
蓋が付いている箱にまとめて保管することで、温度の変化や直射日光、蛍光灯などの影響も受けにくくなります。
できるだけ低温が保たれている場所へ保管する
常に、一定の温度が保たれた場所で保管することは簡単ではありません。そのため、できるだけ高温ではなく低温が保たれている場所で保管することが大切です。
最適な保管温度は15〜20度ですが、冷蔵庫など急激に冷たくなる場所での保管はおすすめできません。香水が結晶化してしまうおそれがあります。
香水を取り出すときに急激な温度変化がある場所もできるだけ避けましょう。クローゼットなど、比較的暗い場所は温度の変化が生じにくいのでおすすめです。
直射日光や日差しが当たらない場所へ保管する
直射日光や日差しなどは、香水の香りの変化を早めてしまいます。
香水に直射日光や日差しが当たらないように香水専用の箱を用意したり、事前に布を被せたりなどして、光から香水を守ることをおすすめします。
香水を長く使えるように保管するポイント
香水を長く使えるように保管するポイントは3つあります。
順番に説明していきます。
できるだけ半年を目安に使い切る
香水は、できるだけ半年を目安に使い切りましょう。
香水は、開封したときから酸化によって、色や香りが変化していきます。しかし、保管方法によっては半年が経過しても色や香りが変化せず、フレッシュな状態を楽しめます。
場合によって少量の製品を選ぶ
「香水を長く保管して香りを変化させたくない」という方は、できるだけ少量の製品を選びましょう。ただし、少量のサイズが全ての方に適しているとは限りません。
大容量の香水は仕事やプライベートなど、さまざまなシーンで使用する方におすすめです。少量の香水は「記念日などの大切な日に使いたい」という方など、使用するシーンが限られている方にぴったりです。
このように、おすすめの香水のサイズは使用方法によって異なるので、自分に合ったサイズを選びましょう。
使い切れないときは肌以外の用途に使用する
「香水を購入したものの、なかなか使い切れない」という方は、肌以外の用途で使用するのもおすすめします。
1つ目は、ルームフレグランスとして使用することです。
いつも飾っているドライフラワーに2プッシュ程度付けたり、室内の空間へ香水を吹きかけたりすると、普段から気分をリラックスできます。香水を使い切れずに香りが変化してしまうリスクも少なくなります。
さらに香水の香りを楽しみたい方は、お気に入りのガラス瓶に精製水やエタノールと香水を入れて希釈し、竹串やディフューザー専用のリードを挿してみましょう。
2つ目は、普段使いしているハンカチや、小さくカットした画用紙などに香水を付けてカバンの中に入れておくことです。
ただし、ハンカチは香水に含まれる成分によってはシミになってしまうおそれがあります。布類に付ける場合はシミが目立たない場所がおすすめです。
3つ目は、浴槽に吹きかけることです。
お風呂は、自分の心と身体をリラックスさせる大切な場所。だからこそ、ほんのり心地よい香りがあると、より一層気持ちが落ち着く空間になります。
保管しやすく、おすすめの香水
ここでは、SHIROで少量タイプをご用意している香水をご紹介します。
製品名 | オードパルファン ミニサイズ(単品) |
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価格(税込) | 1,650円 |
内容量 | 10mL |
香りの種類 | サボン、ホワイトリリー、ホワイトティー、アールグレイ、キンモクセイ |
香りの持続時間 | 5〜6時間 |
おすすめポイント | 手軽に香りを試しやすいミニサイズ |
※2023年9月4日現在
『オードパルファン ミニサイズ(単品)』は、お試しで利用したい方向けの香水です。
香りの種類も5つあり、さまざまな香りから自分に合ったものをお選びいただけます。シーズンや年代問わず使用しやすく、首もとや腕など付ける箇所によって香り方の変化もお楽しみいただけるのがポイントです。
香水の保管方法に関するよくある質問
最後に、香水の保管方法に関するよくある質問をまとめました。
順番にお答えします。
香水の保管場所に冷蔵庫は適切ですか?
冷蔵庫は確かに低温であり、香水にとってベストな環境だと思われがちです。しかし、香水の保管場所に冷蔵庫はあまりおすすめできません。
一般的に香水の保管場所に適している温度が10〜15度であるのに対して、冷蔵庫は基本的には2〜5度です。また、野菜室は3〜7度である場合がほとんどです。
保管する温度が低すぎるため、冷蔵庫は保管場所にはあまり向いていません。
香水はジップロックに保管しても大丈夫ですか?
ジップロックに香水を保管するのは、適切な条件下であれば有効です。
直射日光や高温多湿を避けた場所などであれば、ジップロックでも一定の効果は見込めます。ただし、完全に保護できるとはいえません。
この記事で紹介したように、遮光性の高い容器や箱と併用することをおすすめします。
夏は香水をどこに保管するのがよいですか?
夏は寒暖差が激しくなる時期のため、基本的に強い日差しが入る場所を避けて香水を保管することをおすすめします。
家の中でも、できるだけ寒暖差が激しくない場所へ保管しましょう。
遮光性のある容器や箱に入れたり、クローゼットや引き出しの奥に保管したりするのがおすすめです。
香水は適切な場所に保管して香りを長持ちさせましょう
香水の香りを変化させない方法や、適切な保管場所などを説明しました。
- 寒暖差が激しいところや直射日光に当たる場所で保管しない
- 香水を使う頻度や香りの強さによって使用する香水の量を決める
- 香水を購入したらできるだけ早く使い切る
保管方法が適していると、香水の品質を長期間維持しながら本来の香りを存分に楽しめます。保管するポイントを押さえて、長く使えるように香水を大切に扱いましょう。