香水には、香りの持続時間があります。そして持続する時間は香水によって異なります。
普段から、どれくらい香りを立たせたいのか考えてみることで、自分に合う香水が選びやすくなり、1日の予定に合わせて香水を付けるタイミングが分かりやすくなります。
仕事のときや友達と遊びに行くとき、デートに行くときなど、シチュエーションに合わせて香水を選んでみるとよいでしょう。
そこで本記事では、香水の持続時間や香りの変化、長く楽しむための付け方を解説します。
【種類別】香水の持続時間
香水の種類による、香りの持続時間は以下の通りです。
- パルファン:約5〜7時間
- オードパルファン:約5〜6時間
- オードトワレ:約3〜4時間
- オーデコロン:約1〜2時間
また、香料の割合を「賦香率」といいます。賦香率はブランドやメーカーによって異なります。賦香率が高いと香りの持続時間が長く、低いと短くなるのが特長です。それぞれの香りの持続時間だけではなく、特長についても解説していきます。
順番に見ていきましょう。
パルファンの持続時間
パルファンの賦香率は約15〜30%で、香りの持続時間は約5〜7時間といわれています。香りの特長は、豪華で深みがあり、フォーマルな席に相応しい格調高いタイプであることです。
また、香りの持続時間が長いため、お出かけするときに持ち歩かなくてよい点はメリットといえます。
オードパルファンの持続時間
オードパルファンの賦香率は、約8〜15%で、香りの持続時間は約5〜6時間といわれています。
香りの持続力はありながらもオードトワレに近く、気軽に香りを楽しめます。そのため、香水の種類の中でも近年人気なのがオードパルファンです。
オードトワレの持続時間
オードトワレの賦香率は約5〜8%で、香りの持続時間は約3〜4時間といわれています。
カジュアルに付けられる上に、朝から付けても香りが強すぎないため、最も気兼ねなく使えるアイテムです。オフィスにいる昼間などを快適に過ごしたいときにぴったりの香りです。
オーデコロンの持続時間
オーデコロンの賦香率は、約3〜5%で、香りの持続時間は約1〜2時間といわれています。
オードトワレよりもさらにカジュアルなアイテムで、香水が初めての人でも使いやすいと人気になっています。
外出するときにファッション感覚で付けるというより、運動後やお風呂上がり、お休み前などに全身へたっぷり使えるライトな香りです。特にリフレッシュしたいと思うときに使うのがおすすめです。
香水は時間とともに香りが変化する
次は、時間とともに香水の香りが変化することについて解説していきます。
香水はトップノートにはじまり、ミドルノート、最後にラストノートと段階的に香りが変化します。3つの段階があるため、どの段階の香りが好みなのか把握しておくことも大切です。
順番に見ていきましょう。
トップノート
トップノートは、香水を付けたときに最初に強く感じる香りです。そのため、その人の香りの印象として覚えてもらいやすい香りともいえるでしょう。
トップノートは肌に付けてから10〜30分ほどの香りのことをいい、揮発性の高い香料が感じられます。レモンやベルガモット、ラベンダー、タイム、アルデヒドなどが主に香ります。
ミドルノート
ミドルノートは、トップノートのあとに香ってくる香りのことをいい、香りが調合される上で香水の中心となる香りです。
また、ミドルノートは肌に付けてから1〜2時間ほどで香ってくる香りです。ミドルノートはブレンドされている成分がバランスよく香るため、パフューマーの表現したいイメージが一番現れる部分でもあります。
ラストノート
ラストノートは、ミドルノートのあとに香ってくる香りのことをいい、肌になじみ印象を決める香りです。
ラストノートは付けてから2時間以降、香りが消えるまでのことをいいます。そのため、「残り香」といわれることもあり、肌の上でその人独自の香りとなって残る部分でもあります。
持続性の高いムスクやアンバー、パチョリ、サンダルウッドなどの香りを感じやすいでしょう。
香水が香る時間を長くする付け方
次に、香水が香る時間を長くする付け方を解説していきます。香る時間を長くする付け方を知ることで、普段使っている香水をよりよく使えるようになるでしょう。
香水が香る時間が長くなる付け方は以下の通りです。
順番に見ていきましょう。
一般的な付け方をしっかりと守る
香る時間が長くなる付け方の1つ目は、一般的な付け方をしっかりと守ることです。
香水は自分が心地よい香りを纏うことが大切ですが、特に外出時は、周りの人にもやさしく香る付け方が大切です。
香りは、時間とともに下から上へ上がっていきます。そのため、早く香らせたいときや華やかに香らせたいときは、両肩やひじの内側、手首の内側に付けることをおすすめします。
逆に、ゆっくり香らせたいときや香りの持続を長くしたいときは、足首やひざの内側、太ももの内側に付けてみましょう。
また、香水を付けるときは、付ける場所から約15cm離して1プッシュに留めましょう。そうすることで、香りが強くなりすぎることを防げるでしょう。
香水を強くこすらない
香る時間が長くなる付け方の2つ目は、香水を強くこすらないことです。
香水を付けたあとは、ついこすってしまいがちです。しかし、こすってしまうと香りの粒子が潰れてしまいます。すると、本来の香りを十分に楽しむことが難しくなったり、香りを長く楽しめなくなったりする可能性があります。
そのため、香水を付けたあとは軽く叩くようにすることで、本来の香水の香りを楽しめるでしょう。
事前に肌を保湿しておく
香る時間が長くなる付け方の3つ目は、香水を付ける前に肌を保湿しておくことです。
乾燥した肌の上に香水を付けてしまうと、香りが飛びやすくなります。そのため、香水の香りを邪魔しないよう、無香料のボディクリームを重ねて保湿した肌へ、香水を重ねましょう。
ボディクリームを重ねることで、香りを長く楽しめるだけではなく香りを密着させてくれます。
季節に応じて付け方を変える
香る時間が長くなる付け方の4つ目は、季節に応じて付け方を変えることです。
四季に合わせてファッションを楽しむのと同様に、香水も付け方を変えて香りの立ち方を楽しんでみましょう。ただし、香りは必ずしも季節に合わせて楽しむ必要はありません。ポイントは、自分の好きな香りを選ぶことです。
3〜5月の春は、風が強くて空気が乾燥しているため、香りが飛びやすいでしょう。そのため、香水は少し多めに付けることをおすすめします。
6〜8月の夏は、汗をかきやすい部分へ重ねることは避けましょう。また夏は香り立ちがよいので、下半身にほんのり付けるのがおすすめです。
9〜11月の秋は、春と同様に空気が乾燥しやすい時期のため、少し多めに付けてみましょう。
12〜2月の冬は体温が下がるため、香り立ちが悪くなります。また、服装も厚着であるため、少し多めに付けてみるとよいでしょう。
香水をさりげなく香らせる付け方
ここからは、香水をさりげなく香らせる付け方を解説していきます。
「普段は香水をあまり付けないけれど、ふんわりと香らせたい」という人や、初めて香水に挑戦してみたい人はぜひ参考にしてください。
香りをさりげなく香らせる付け方は以下の3つです。
順番に見ていきましょう。
空中に振りまいてくぐり抜ける
香りをさりげなく香らせる付け方の1つ目は、空中に振りまいてくぐり抜ける方法です。
空中にプッシュした香水は、ミスト状になっているため、空気中に分散されていきます。その中をくぐり抜けるように香りを付けることで、一部分へ香りが付きすぎません。全身にほどよく香りを纏えるため、香水の香りをさりげなく楽しめます。
ウエストより下に付ける
香りをさりげなく香らせる付け方の2つ目は、ウエストより下に付ける方法です。
香りは時間とともに、下から上に上がっていきます。そのため、香水の香りをストレートに楽しむより、ゆっくりと時間をかけて香りを楽しみたい人は、ウエストより下に付けることをおすすめします。
おすすめの部位は、ウエストやひざの内側、足首です。ふんわりと香りが立ち上がり、上品に香りを楽しめるでしょう。
ハンカチなどの小物に付けてバッグにしまう
香りをさりげなく香らせる付け方の3つ目は、ハンカチなどの小物に付けてバッグにしまう方法です。
カバンや、ジャケットのポケットなどからさりげなくハンカチを取り出すと、ふわりと香りが立つため、香りが強くなるのを防げるでしょう。
直接自分の肌へ付けることに抵抗がある人や、さりげなく香りを楽しみたい人は、ハンカチなどの小物に付けておくことがおすすめです。
ただし、ハンカチに近くから直接かけてしまうとシミになってしまう場合があります。また、香水が多くついたハンカチで手の水気を取っていると、肌荒れの原因になる場合があります。
そのため、使用するハンカチはシミになりにくい素材のものを選んだり、空中にプッシュした香水をくぐらせるように軽くつけたりするのがおすすめです。
SHIROがおすすめする持続時間の長い香水
ここからは、SHIROのアイテムの中で持続時間の長い、おすすめの香水を紹介していきます。
アイテム名 | FREESIA MIST オードパルファン |
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価格 | 16,005円(税込) |
内容量 | 100mL |
持続時間 | 約5〜6時間 |
トップノートは、アップルやアプリコット、ベルガモットの香りが立ちます。ミドルノートは、グリーンやローズ、ピーチの香りです。ラストノートは、ホワイトフローラルやムスクの香りが立ちます。
水の代わりに、徳島県の木頭柚子の蒸留水を配合しています。
フラワーマーケットをイメージした香りで、清潔感もありつつ華やかなイメージの香水です。香水初心者から上級者まで使いやすい香りといえるでしょう。
アイテム名 | SPICE OF LIFE オードパルファン |
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価格 | 16,005円(税込) |
内容量 | 100mL |
持続時間 | 約5〜6時間 |
トップノートは、ジンジャーやブラックペッパー、ベルガモットの香りが立ちます。ミドルノートは、ローズやカルダモン、シナモンの香りです。ラストノートは、インセンスやウッディの香りが立ちます。
水の代わりに、北海道のエゾヨモギの蒸留水を配合しています。現代向けに調香されたローズの香りが特長です。
アイテム名 | INTRODUCTION オードパルファン |
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価格 | 16,005円(税込) |
内容量 | 100mL |
持続時間 | 約5〜6時間 |
トップノートは、カルダモンやグリーンの香りが立ちます。ミドルノートは、ジャスミンやオーキッド、ウォーターリリーの香りです。ラストノートは、カシミヤやパチョリの香りが立ちます。
水の代わりに、北海道のエゾヨモギの蒸留水を配合しています。やわらかく暖かな朝をイメージした、グリーンフローラルの香りです。
香水の持続時間を種類別に把握して楽しみましょう
香水の持続時間と香りの変化や、香りを長く楽しむための付け方を解説していきました。
いつも使っている香水の香りをできるだけ長く楽しみたい人は、以下の点をよく理解しておきましょう。
- 自分が香らせたいと思う時間に合わせて、香水の種類を選ぶこと
- 香水の香り方は、時間によって変化していくこと
- 香水を付ける場所によって、香り方が変わること
上記の点を押さえながら、香水を楽しんでみてください。
香水は自分のイメージを作り出してくれます。そのため、どのような香水を使って自分の香りを演出していくのかは、人それぞれです。
自分にとっても、周りの人にとっても心地のよい香りを纏える使い方で、フレグランスがある日常をお楽しみください。