SHIROは今年4月にオープンした韓国・聖水(ソンス)の旗艦店に続いて、12月9日(火)LOTTE WORLD MALL 1Fに韓国2号店をオープンいたします。
さらに、12月11日(木)から17日(水)まで、THE HYUNDAI SEOUL B2Fにおいて、韓国では初となる期間限定のポップアップストアを開催します。韓国のお客様との出会いの場をさらに広げ、SHIROの製品や捨てない未来を実現するお店づくりをより多くの方々にお届けします。
KOREA LIMITED ITEMS
韓国限定の⾹り「スズラン」から新たに3つのアイテムが登場
今年の4月にオープンしたSHIRO Seongsuでは韓国限定の特別な香りとして『スズラン オードパルファン』を韓国のお客様へお届けいたしました。「スズラン」の香りは、SHIRO Seongsuでしか体験できないハーブブレンダーラボでも多くのお客様が手にしてくださり、愛される香りになっています。このTHE HYUNDAI SEOULのポップアップストアでは、韓国のお客様にご愛用いただいているアイテムをどこよりも早く「スズラン」の香りでお使いいただけるようご用意いたしました。
スズラン オードパルファン ミニ
10mL ₩18,000
グリーンフローラルの爽やかな「スズラン」の香りの携帯に便利なオードパルファンのミニサイズ。
スズラン ボディミスト
100mL ₩22,000
「スズラン」のやわらかな香りと潤いで全身を包み込むボディミスト。
スズラン ハンド美容液
55g ₩36,000
爽やかな「スズラン」のやさしい香りと潤いに包まれるハンド美容液。
なお、ポップアップストア終了後、スズランの3アイテムはSHIRO SeongsuやSHIRO LOTTE WORLD MALL、韓国国内の各種オンラインストアでも販売いたします。
「借りて返す、そして捨てない」ポップアップストアづくりに挑戦
SHIROは、その土地にあったお店をつくるため、まず、その土地の歴史や文化背景を知ることが重要と考えています。そのため、韓国1号店の旗艦店を構える際にも多くのフィールドワークを行いました。今回もどんなお店づくりをするか、お店をつくるLOTTE WORLD MALLとTHE HYUNDAI SEOULのエリアを中心に韓国中でフィールドワークを重ねました。特に印象的だったのは文来洞(ムンレドン)を訪れた時、金属加工工場に筒状のパイプが所狭しと並んでおり、昔から丁寧にものづくりをされてきた人たちの熱意と歩みに触れ、限りある資源を無駄にするのではなく「借りて返す、そして捨てない」ポップアップストアづくりをするきっかけになりました。
もうひとつは、韓国の廃棄物処理の流れを知るために訪れた、中間処理場です。そこには作業員が自らつくった待機小屋があり、その小屋には見事なまでに必要な廃材が適材適所に使われていたのです。未完成であっても、生活するための知恵とユニークさにあふれる様子を目の当たりにし、廃棄物を資材にしながら、「借りて返す、そして捨てない」お店づくりに取り組むことにしました。
⽊材と鋼材と塗料の3つの廃棄物が、お店づくりの資材へ
まず1つ目は、フィールドリサーチ中に出会った、乙支路3街(ウルチロサムガ)の印刷所で山積みになっていた木製の梱包材やパレットです。
ウルチロサムガエリアの印刷所に山積みになっていた木製の梱包材やパレット
これらは配送・運送業界には欠かせないツールですが、過積載や衝撃によって破損すると使い道がなくなり、壊れたまま積み上げられていました。他にもソウル市内の配送業者をまわり、同様に行き場をなくしている木材を収集し、そのまま使うか、分解して組み立てるかを選別後、主にお店の中央にあるストックボックスやカウンター、什器に利用します。
2つ⽬の廃材は、鋼材です。
ムンレドンの鉄工所で鋼材が型抜きされ、残った端材
これらは、THE HYUNDAI SEOULのある汝矣島(ヨイド)の隣、ムンレドンの鉄工所で出会いました。鋼材とは、日常生活で使われている調理器具のフライパンや家具のスチールラック、椅子などの原料です。これらの商品を製造する工程で必要な部分は型抜きされプロダクトになり流通できる一方で、型抜きされ残った端材は同じ品質の素材であったとしても役目を終えてしまいます。これらの端材を譲り受け、お店の中央にあるストックボックスのドアハンドルに利用します。
また、型抜きされた鋼材は什器の天板に置き、製品をディスプレイし、デザインの力で蘇らせます。この型抜きされた鋼材は、鉄工所からお借りして活用した後、お戻しすることを約束しています。
端材からつくられるお店の中央にあるストックボックスのドアハンドル
3つ目は、塗装業者で積み上げられていた一斗缶です。
塗装業者で積み上げられた一斗缶たち
この一斗缶にはそれぞれの現場に合わせ、調色された特別な塗料が残っていました。調色された塗料の使用は塗装場所が限定されているため余ってしまい、使い道がありません。また、残塗料は固化剤で固めて廃棄する必要があり、塗料が付着した一斗缶は再利用できないそうです。さらに、この一斗缶の中には今年4月にオープンしたSHIRO Seongsuのお店づくりのために発注した塗料も含まれていました。
私たちはお店づくりをしていた時、残塗料がどのように生涯を終えるのかを知らず、このような形で再び出会うことになるとは思っていませんでした。この経験を経て、残塗料の入った一斗缶は什器の脚として使用します。また、これらの一斗缶の中にあった白色系の残塗料を選び、お店を構成する木製パレットや一斗缶を塗装し、捨てるしかなかった残塗料を蘇らせることにしたのです。選んだ色の中にはSHIRO Seongsuで使用した色も含まれています。
残塗料の中から塗装に使用する色を選ぶための試し塗り
「つくる責任」を考え、未来を見据えたお店づくり
お店の内装の主役は廃棄物ですが、一部、新しい資材も使用します。例えば、SHIROの発光サインは、日本のお店で使っていた古いサインを韓国へ送り使うことも検討しましたが、ソウルで新しく制作する方が運搬エネルギーの面で効率が良いため、新しくつくる決断をしました。このように新たに導入した資材は、ポップアップストア終了後、次の新しいお店で活用することを予め想定しながら進めます。廃棄物ゼロを目指すお店づくりのプロセスの中で、環境負荷などを総合的に判断し、この先の未来の利活用まで見据え、最適な選択を心がけます。
捨てられるはずだった廃棄物を活用したTHE HYUNDAI SEOULのポップアップストアは、白系で統一された木製パレットと一斗缶がひとつずつのパーツとなり、ユニットごとに組み立てられたシンプルでミニマムな空間になりました。捨てられるはずだった、あるいは行き場をなくしていた廃棄物でつくられた空間をデザインしたのは、これまでもSHIROのお店を手がけているDRAWERSの小倉さんです。小倉さんは常に「つくる責任」を意識し、未来を見据えたクリエイションをされており、私たちと一緒に捨てない未来を常に考えてくださっています。
12月9日(火)にオープンする「SHIRO LOTTE WORLD MALL」に合わせて、SHIRO PAPER KOREA Issue2を発行します。韓国でのフィールドワークの様子や、お店づくり・ものづくりにおける人との出会い、そのストーリーをお伝えしています。ぜひ、こちらもご覧ください。
PARTNER
設計を担当したDRAWERS の小倉 寛之さんは、空間デザインにおいて美しさや利便性を追求すると同時に“つくる責任”を意識し、未来を考えたプロダクトデザインやクリエイションを行っています。「SHIRO THE HYUNDAI SEOUL POP UP STORE」以外にも「SHIRO Seongsu」や「SHIRO 札幌ステラプレイス店」、2024年にオープンした北海道長沼町の一棟貸し宿泊施設「MAISON SHIRO」、そしてSHIROの東京オフィスも設計を担当しています。
小倉 寛之
兵庫県小野市出身。京都造形芸術大学(現 / 京都芸術大学)芸術学部環境デザイン学科卒。cafe co.勤務ののち、2011年インテリアデザイン事務所DRAWERSを設立。循環し、未来につながる創作活動に取り組む。2020年より、クライアントワーク以外の活動をスタート。そして、インテリアデザインを通して、廃材に新たな価値を生み出すプロダクトブランド「wa/ter」の運営も行う。
DRAWERS:https://drawers-design.com/ @tete_drawer
wa/ter:https://water-sup.com/ @water_products_design
日程:2025年12月11日(⽊)〜17日(⽔)
所在地:ソウル特別市永登浦区汝矣⼤路108 B2F
営業時間:⽉〜⽊ 10:30-20:00、⾦〜⽇10:30-20:30
取扱製品:スキンケア・メイクアップ・フレグランス
フロアマップ、営業⽇、営業時間につきましては、THE HYUNDAI SEOULのホームページをご覧ください。












