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2022/08/06

<SHIRO STAFF コラム vol.59>
砂川の街に立ち、変わった私の想い

皆さんこんにちは。SHIROの平安です。
今回は、先週に引き続き砂川で行われたツアーについてお話ししたいと思います。私が参加したのは砂川ツアー。砂川市のおすすめスポットを巡り、その魅力を伝えるカードをつくりました。実はこのカード、シロの新しい施設が開設した際には来てくださったお客様に見ていただけるものになるのです。

今回私がこのツアーに参加したいと思ったのは、普段行っている人事の仕事が理由でした。砂川工場で働いてくれる方の採用を進めているのですが、砂川に行ったことのなかった私には、砂川で暮らし、働く日々を想像することができないことが課題でした。
どんな生活を送り、毎日の中にはどんな楽しみがあるのか、面接する私が知らずにいては面接を受けてくれる人に魅力を伝えることができません。求人内容も想像でしかかけていなかったのです。そんな砂川の地をもっと知るために、このツアーへ参加させていただきました。

いざ北海道に着き、バスで砂川へ向かうと、その広さと自然に圧倒されました。その道中からは東京で暮らしているときにはみたことのない植物(ふきや一面の田んぼ)が広がっています。そんな風景を見ながら、砂川に住むスタッフから砂川について教えていただきました。
札幌と旭川からそれぞれ車で1時間の砂川市は、立地はよいものの、移住者はなかなか増えないこと。水に恵まれた街で、お菓子屋さんの集まるスイーツロードや、市民の多くが誇りに思う設備の整った市民病院があること。知らなかった街について教えてもらいました。
沖縄出身の私は、観光業を営む人が多い街で育ったため、街の魅力がどれもその街に住む人たちのためのものであることに感動し、温かさを感じました。

私たち砂川ツアー参加者は、砂川市のおすすめのスポットを教えてもらい、それぞれがその場所に訪れてインタビューを行いました。

私が選んだのはとんかつ屋のたかおかさん。1978年創業のこのお店は、手作りのパン粉、豚肉はもちろん、卵、小麦粉にもこだわり、おいしいものを砂川の街で食べられるようにしたいという想いから始まりました。
一番に感じるのはとんかつへの愛。愚直にとんかつに向き合う高岡さんがつくる味は、なんだかおいしさがぎゅっと詰まっていました。
そしてなんと、たかおかさんの1階にある塾で100点になった生徒は、無料でこのとんかつを食べられるらしいのです!小さいとき、贅沢だったあのとんかつを食べた想い出は、大人になっても忘れられないだろうと想像できます。一人ひとりの人生を市民の皆さんで、そして街を市民の皆さんでつくっていると感じたエピソードでした。
他にも、お邪魔させていただいた市役所では、砂川市のマークは市民の公募で決められたものだということ。お会いした誰もが、他所からきた私を自然に受け入れてくれる温かさにほっと心がほぐれるように感じました。

今回の砂川ツアーを通して、今までは自分の方が外から砂川市を見ていたのだと気づかされました。砂川の地で生まれたシロで働く私たちは、眺めているだけでは街を変えることができません。
人同士の繋がりを大切にしてきた皆さんの魅力を理解すること、そして受け入れながらそっと人や街をかき混ぜていくこと。それが私たちの役割だと感じたのです。
とんかつ屋たかおかの店主さんと話したことで、私にもこの街への思い入れが生まれました。外からできることを考えるのではなく、外だから見える目で、一緒に皆さんと横に並んでこの街の未来のためにできることを考える自分でいたいと思っています。

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