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2024/07/18

食と空間の感動体験を創造する「薪火レストラン」がみんなの工場内に2025年春オープン予定

北海道砂川市の「みんなの工場」は世界中から多くの人が集まり誰もが感動体験を持ち帰ることのできる場所をコンセプトに2021年より、みんなのすながわプロジェクトで市民のみなさんとプロジェクトにご興味をもってくださった方々とともに、2023年4月にオープンしました。この度、“薪火レストラン” は、「みんなの工場」とともに構想していたプロジェクトのひとつとなり、満を持して2025年春のオープンに向け、本格的に始動します。
また、「みんなの工場」はオープンして、約1年あまりが過ぎ、おかげさまで昨年は30万人のお客様が来場、そのうち約25%が道外から訪れてくださり、これまでにない人流を生み出しました。

2024年7月、同施設の東隣の現駐車場部に薪火レストランを新築いたします。円錐形の屋根がシンボリックなレストランは、「あたらしい“えん”がつくられること」を目指しています。これまで出会うことのなかった人々がここで出会い、石でできた薪火台を中心に輪になって同じ薪火でつくられたお料理を同じ時間に食べる一体感の“縁”。自然の循環を象徴する円形の建物の“円”。2つの“えん”が重なったレストランです。
内装は料理をつくる人と食べる人が分け隔てなく、一体になるよう設計。円錐屋根の天井は高く、炎や煙の上昇をやわらかく包み込みます。建物に使う木材は北海道の木こりさんと一緒に山に入って選んだ道産木材を構造材にも仕上げ材にも余すことなく使用します。屋根の内側は木材で放射状に組まれ、木々に包まれた空間は、天窓から光が差し、窓から風が通り抜け、まるで森の中でくつろぎながら焚き火をしているかのようです。
敷地内のお庭にはお料理に使う野菜や果物、ハーブなどの食材を、すぐに収穫し、その場で調理ができるよう、畑をつくり育てます。
また、道内でお料理に使う素材を絶えず探し続け、このレストランでしか味わうことができないメニューを提供いたします。

このように、食と空間の2つを掛け合わせ、北海道へ旅にいらっしゃったお客様に季節に寄り添った感動体験を持ち帰っていただくレストランを目指します。人々が絶え間ない笑顔で大きなテーブルを囲み、薪火で調理した美味しい料理を味わいながら、新たな出会いとその後の縁が、紡がれていくような機会を創出したいと願っています。

施設イメージ画像

みんなの工場の東側に薪火レストランを建設予定。みんなの工場が四角い建物であるのに対し、薪火レストランはシンボリックな円錐形の屋根に円形の建物です。
工場とレストランの周りにある畑で季節の野菜やエディブルフラワー、ハーブなどを育て、その日、畑から収穫した新鮮な野菜やハーブを道産の新鮮な肉や魚とともに薪火で調理し、お客様へ提供いたします。

内観イメージ

内観イメージ画像

この日この場所でしか出会えない人たちが集まり、重厚感ある石の大テーブルを囲みます。素材と薪火の香りが混じり合いさらにハーブなどのフレッシュな香りも加わり、味わったことのない豊かなメニューを味わえる一期一会の空間です。

内観イメージ画像

円錐状に組まれた屋根を頭上に見ながら、目の前で薪が燃える火を視覚で、音を聴覚で体感できます。さらに香りは嗅覚、味は味覚と触覚で。心地良い特別な空間で五感を刺激しながら、新鮮な食材のメニューを心ゆくまでご堪能いただけます。

建築家

建築家画像

鈴木 理(すずき まこと)

1968年、北海道札幌市生まれ。北海道大学大学院建築工学科を修了し、東京の設計事務所で9年間修業。2003年に鈴木理アトリエを設立。2016年、自宅兼アトリエとなる「ときわの家」で日本建築家協会北海道建築大賞を受賞。北海道産木材を活用し、居心地よく本質的で時代に流されないデザインを心がけています。

設計のお話をいただいて最初に思い描いたことは、シロのレストランに来た見知らぬゲスト同士が薪火を囲み、料理を楽しみながらゆったりと過ごすための、おおらかな器のような建築でした。輪になって火を囲む。このイメージを元につくったのは、円錐形の屋根の下、薪火台を中心に据えた円形のプラン。構造材にも仕上げ材にも北海道産の木材をふんだんに使用し、森の息づかいを感じられるようにしました。「円」を表現した建築には、持続可能な循環型の未来を見据えるシロの理念もリンクさせています。

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