この記事では、香水を洋服に付けるメリットやデメリット、香水が洋服に付いてシミになった場合の対処法をご紹介します。
「香水を洋服に付けて楽しみたい」と感じていても、実際に洋服に付けてよいか分からず悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。
香水を洋服に付けると、トップノートが長く持続してふんわりとした香りを楽しめます。しかし、香水が洋服に付くとシミになる場合があり、香水を洋服に付ける際は、このようなリスクを理解した上で使用しましょう。
香水を洋服に付けるかは目的に応じて判断しましょう
香水を直接洋服に付けることは、あまりおすすめできません。
香水は元々人肌用に作られており、肌に触れるとトップノート・ミドルノート・ラストノートの順に香りが変化します。
香水を付ける方の体温や体質によって、その方ならではの香りを楽しめます。同じ香水でも付ける方や付ける部位によって香りに違いが生まれる点が、香水の魅力の1つです。
しかし、香水を洋服に直接付けることが悪いわけではありません。香水を洋服に付ける場合、デメリットを理解して使用しましょう。
「香水を洋服に付ける」といわれると洋服に直接吹きかけるイメージをされるかもしれませんが、香水で香りを付ける際は以下3つの方法がおすすめです。
- 空気中にふわっとまいてその下をくぐる
- コットンやハンカチ、ムエットに香水を付けてクローゼットに入れておく(サシェとして使う)
- 20cmくらい離したところから付ける
これらの方法は、洋服にほんのりと香りが付いて動くたびにふわっと香りを楽しめるため、おすすめです。
香水を洋服に付けるメリット
ここでは、香水を洋服に付けるメリットをご紹介します。香水は基本的に、体温や体質によって変化する香りを楽しむものですが、洋服に付けるメリットもあります。
3つのメリットをご紹介します。
トップノートを長く楽しめる
香水を洋服の上から付けると、肌に触れないため香りが体温で変化しにくく、トップノートを長く楽しめます。
なお、香水の香りは以下の順番で変化します。
- 1.トップノート:香水を付けて10〜30分程度の香り
- 2.ミドルノート:香水を付けて1〜2時間程度の香り
- 3.ラストノート:香水を付けて2時間以降の香りが消えるまで
香水を付けた瞬間に広がるトップノートの香りが好きな方は、香水を洋服に付けてトップノートを長く楽しみましょう。
汗と混ざらない
香水を肌に付けると、汗と混ざって香水そのものの香りを楽しめないケースがあります。特に、夏場などの汗をかく時季は、肌ではなく洋服に付けることもおすすめできます。
洋服に香水を付けると、汗と混ざる心配が少なく、自分の好きな香りを楽しめます。
また、香水に消臭効果はないため、汗の消臭を目的に香水を使うことはおすすめできません。汗をかく季節や汗をかきやすい体質の方は、香水を洋服に付けて香りを楽しみましょう。
香りがふんわりと自然に香る
20〜30cm程度離れた場所から香水を付けて、ふんわりと香らせましょう。また、香りは下から上がっていくため、洋服に付ける場合は裾の部分に付けることをおすすめします。
スカートやズボンの裾に付けると、すれ違った時に相手にふんわりとした香りを感じさせられます。洋服の背中側に付けると、動くたびにふんわりとした香りが広がります。
香水を洋服に付けるデメリット
ここでは、香水を洋服に付けるデメリットを紹介します。
香水を洋服に付ける際は、これらのデメリットを理解した上で使用しましょう。
シミになる可能性がある
洋服に付いた香水は、直射日光が当たることでシミになる場合があり、1度できたシミは落ちにくい性質があります。
香水は精油や香料が何種類も配合されており、衣類に付着すると浸透する場合があります。シミになるだけでなく、香水の色が洋服に移ってしまうことも考えられます。
洋服に付ける際は、至近距離で付けることを避け、空気中にふわっとまいてその下をくぐるようにしましょう。
香りがなじまない可能性がある
香水は本来、肌に付け体温によって変わる香りを楽しむものです。洋服に付けると体温の変化がないため、香りがなじみにくくなります。
一方で、体温の影響がないため、香水を洋服に付けると、開けた時の香りを長く楽しめます。単調な香りが好きな方は、肌ではなく洋服に付けるのがおすすめです。
こまめに洗濯しないと香りが混ざる可能性がある
アウターなどの衣類は、こまめに洗濯しないと香りが混ざることが考えられます。
肌に触れている衣類は、洗濯をする頻度が高く、香りが混ざる心配はあまりありません。しかし、洗濯する機会が少ない衣類は、香水の香りが混ざってしまう可能性があります。
好きな香り同士でも、香りが混ざってしまっては周囲に不快な思いをさせてしまうかもしれません。洋服に付ける場合、香りが混ざらないかを考えて使用することが重要です。
洋服に香水を付けてシミになった場合の対処方法
ここでは、香水が原因で洋服にシミができてしまった場合の対処方法をご紹介します。
洋服のシミは、繊維に付着した汚れを分解し溶かすことで除去されます。しかし、何種類もの成分が混ざり合った香水は、一つひとつの成分を取り除く必要があるため、シミ抜きが困難です。
洋服の種類によって、対処方法を使い分ける必要があります。それぞれの洋服に合った方法を試しましょう。
アルコールで染み抜きする
アルコールで油性のシミを分解しましょう。無水エタノールは水分が0.05%以下で、油汚れや頑固なインクのシミ抜きに活用できます。
アルコールでのシミ抜きは、下記の方法がおすすめです。
- 1.シミがついた箇所を裏返しにする
- 2.他の箇所にシミが移らないように下にタオルを敷く
- 3.歯ブラシにアルコールを付け、トントンと叩く
- 4.シミが取れたら洗濯機で仕上げる
シミが広がらないように、外側から内側に向かって歯ブラシで叩きましょう。アルコールは引火しやすいため、火のそばで作業しないように注意も必要です。
ただし、アルコール(エタノール)でのシミ抜きは、衣類の色落ちが起きたりツヤ・光沢がなくなったりする可能性があります。色落ちが気になる衣類や革・シルクなどのデリケートな素材でできた衣類には、極力使用を控えましょう。
重曹を使用する
重曹には油分を分解する働きがあり、油性のシミ抜きに向いています。
重曹でのシミ抜きは、下記の方法で実施しましょう。
- 1.洗面器に水を張り重曹を溶かす
- 2.シミができた部分に水を付け15分ほど浸け置きする
- 3.歯ブラシにアルコールを付け、トントンと叩く
- 4.シミが取れたら洗濯機で仕上げる
重曹は洋服の繊維に染み込みにくいため、濃いシミの場合は重曹ペーストを塗り込むと落ちやすくなります。重曹を使用しても落ちにくいシミには、酸素系漂白剤を組み合わせると効果的です。
しかし、そもそも水洗いできないシルク・カシミヤ・アンゴラなどのデリケートな素材を使用した衣類には、この方法は適用できません。
クリーニングに出す
前述した2つの方法は、歯ブラシでこすれないデリケートな素材やブランド品、水洗いできない素材には向いていません。アルコールや重曹を活用してもシミが落ちなかった場合は、クリーニングに出しましょう。
クリーニング店は衣類のシミ抜きのプロです。自分でシミ抜きしても落ちなかった場合やシミを広げる心配がある場合は、クリーニングに出すことをおすすめします。
万が一、誤った方法でシミ抜きをしてしまうと、余計に落ちにくくなるだけでなく変色の原因にもなってしまいます。自宅の洗濯機では洗えない洋服にシミができてしまった場合も、クリーニングに出すのがおすすめです。
洋服に香りを付けるSHIROのおすすめ製品
洋服に香水を付けることは、香水本来の使用方法とは異なり、デメリットもあります。洋服に香りを付ける方法は香水だけではなく、他の手段でも可能です。
SHIROでは、香水の他に植物由来の柔軟成分が配合されたランドリーリキッドやファブリックソフナーなど、衣服やリネンをふんわりと仕上げられる製品をご用意しています。
製品名 | 価格(税込) | 内容量 |
---|---|---|
ランドリーリキッド | 2,860円/ 5,610円 |
500mL(通常)/ 1,000mL(BIG) |
ファブリックソフナー |
※2023年11月現在
定番の香りはサボン、ホワイトリリー、ホワイトティー、アールグレイ、キンモクセイと5種類あり、洋服にふんわりとした香りが付きます。
香水を洋服に付けることでシミになってしまったり、香りが混ざってしまったりすることに懸念がある方は、SHIROのランドリーリキッドやファブリックソフナーをぜひお試しください。
香水を洋服に付ける際のQ&A
最後に、香水を洋服に付ける際の質問をご紹介します。
上記3つの質問に順番にお答えします。
香水を洋服の下(インナー)に付けても香らないって本当ですか?
周りに気づかれず自分だけ香りを楽しみたい方は、インナーに香水を付ける方法がおすすめです。また、肌に近い部分であるため、体温が伝わり香りの変化も楽しめます。
シミができてしまうリスクが気になる方も、洋服の下に香水を付ける場合はシミになっても目立たない可能性が高いのでおすすめです。
香水を洋服やハンカチに付けると長持ちしますか?
洋服やハンカチの繊維に香水が染み込み浸透すると、香りが飛びにくくなり長持ちします。ただし、シミができるおそれがあるので目立たない部分に付けることをおすすめします。
好きな香りの香水を付けても、香りに慣れてしまうと自分では香りを感じなくなってしまいます。身に纏う洋服やハンカチのような小物に香水を付けると、ふとした際に香りを感じられるのでおすすめです。
季節によって付け方は変わりますか?
季節によって、香水の付け方を変えることをおすすめします。
汗をかきやすい季節は、香水と汗の香りが混ざりやすくなります。汗をかきやすく体温の上がりやすい季節は、香水の量を少なくし汗をかきやすい部位へ付けることは避けましょう。
汗をかく季節でも香水を付けたい場合は、洋服の裾に付けましょう。汗と混ざる心配もなく、自然にふんわりと香ります。
乾燥しやすく体温の上がりにくい季節は、香水の量を多めに付けると一段と香りを楽しめます。
香水を洋服に付ける場合はデメリットを十分理解しましょう
香水を洋服に付けると、肌に付けた時と比べてトップノートを長く楽しめる特長があります。また、汗と混ざる心配もないため、汗をかきやすい季節にもおすすめです。
一方、香水を洋服に付けると、シミになったり、こまめに洗濯しないと香りが混ざったりすることがあります。洋服に付ける際は、デメリットも把握した上で香りを楽しみましょう。
SHIROのランドリーリキッドやファブリックソフナーは、植物由来の柔軟成分で素肌に触れる衣服やリネンなどを、ふんわりと仕上げて吸水性をキープします。
定番5種類のなかから、ぜひお好みの香りをお探しください。