職場や食事に行くときなど、香りをさりげなく纏いたいシーンで大活躍のオーデコロン。やさしくカジュアルに香ってくれるので、気軽に使いやすいのが人気の秘密です。
出かける前に、香水を付けすぎてしまい焦った経験がある方は少なくありません。
「清潔感を与えたい」「気分を変えてリラックスしたい」など、香水はさまざまな効果が得られる魅力的なアイテムです。しかし、香水を付けすぎたり間違って香水をこぼしたり、強い香りを付けたりといったトラブルが起きることもあります。
そこで本記事では、香水が原因で考えられるトラブルや香水の香りを消す方法、消えなかったときの対処法などを解説します。
まずは香水が原因で起こりうるトラブルを把握する
香水には、自身の魅力を引き立てたり、個性を出したりといったさまざまな効果があります。
しかし、使い方に注意しないと意図しない形で香りが残ってしまい、以下のトラブルの原因になることもあります。
トラブルを起こさないためにも、上記2つのトラブルを把握しておきましょう。
他人から香水の匂い・香りに関する指摘を受ける
自分では良かれと思って付けた香水が、必ずしも周りの人に良い印象を与えているとは限りません。
香りの好みは人それぞれ異なるため、自分が好きな香りであっても相手にとっては苦手なこともあり得ます。毎日同じ香水を付けていると香りに慣れてしまい、自分では付けすぎたことに気付かないおそれもあります。
香水を上手く使えば、清潔感を与えたり、癒しを与えたりすることができます。ただし、同じ香水ばかりを使っていると鼻が慣れてしまって効果が薄れてしまうこともあります。
数日おきに香りを変えると効果が出やすくなり、新鮮な気持ちで香水を楽しめるでしょう。
他人の香水が自分の衣服に付く
香りの強い香水を付けている人と長時間一緒にいると、自分の衣服に香りが移ってしまうことがあります。密閉空間では、さらに香りが染み込みやすくなるでしょう。
病院や葬儀場、職場などによっては他人の香りで問題になるケースもあるので注意が必要です。
【ケース別】付けすぎた香水の匂い・香りを消す方法
ここでは、香りを消す方法についてケース別に紹介していきます。
一度染み付いた香りを取ることは非常に困難であるため、上記4つの方法を確認しましょう。
服に付いた香水の匂い・香りを消す方法
服に付いた香水の香りを消す方法は、主に以下2点です。
- 軽めの香りであれば洗濯して消す
- 強めの香りであれば重曹で消す
香りが服に付くことは最も起こりうるトラブルです。先述した通り、香りは一度染みついてしまうと簡単には取れません。
クリーニングに出すためには費用がかかるため、なるべく自分で香りを消したいものです。洗濯する際のポイントは漂白剤を混ぜることで、酸素系の漂白剤であれば色落ちの心配はありません。
洗濯でも取れない強めの香りには、重曹がおすすめです。重曹を溶かした水につけ置きすることで、重曹の弱アルカリ性による中和反応と消臭作用により、香りを消すことが可能です。
最後に、スチーマーやドライヤーなどで香りを飛ばし、風通しのよい場所で乾燥させましょう。
体に付いた香水の匂い・香りを消す方法
体に付いた香水の香りを消す方法は、主に以下の2点です。
- 乾く前に拭き取る
- 石鹸で洗ったりシャワーしたり丸洗いする
香水を付けたばかりであれば、まずは乾く前に拭き取りましょう。体に付いた場合、洗える部分は石鹸で洗うと香りが消え、シャワーを浴びるとさらに効果的です。
時間がない場合は、アルコール入りのウェットティッシュで拭き取るだけでも香りは弱まります。敏感肌の人には、アルコール入りのデオドラントシートがおすすめです。
部屋に付いた香水の匂い・香りを消す方法
部屋に付いた香水の香りを消す方法は、主に以下の2点です。
- 部屋を換気する
- ティッシュやキッチンペーパーで拭き取る
香水を地面に落としてしまい、「部屋に香りが充満してしまった」という経験をした人も多いのではないでしょうか。
焦りながら急いで強く拭き取ると、かえって香りが染み込む原因になってしまいます。初めにやることは換気です。しっかりと換気して、部屋に香りが移らないようにしましょう。
換気しないと、カーペットやカーテン、ソファに染み込む原因となります。しっかり換気した後、香水の拭き取り作業が重要です。
その際は、強く拭き取るのではなく、タオルなどで上から押し当てるように拭き取りましょう。消毒用のアルコールを染み込ませたティッシュや、キッチンペーパーを使うと香りを消せます。最後に、ドライヤーで香りを飛ばして仕上げることも忘れずに行ってください。
車内に付いた香水の匂い・香りを消す方法
車内に付いた香水の香りを消す方法は、主に以下の2点です。
- 車用の消臭スプレーを使用する
- 重曹を染み込ませて拭き取る
車内は密閉空間であるため、香りが染み付きやすい傾向にあります。
仮にタバコやエアコンの香りと混ざってしまうと、いい香りではなくなってしまいます。軽い香りであれば、車専用の消臭スプレーで消すことが可能です。
それでも消えない強めの香りは、重曹を水に溶かしたものをタオルに染み込ませて拭き取りましょう。ただし、革製のものは変色の恐れがあるため、布製のものに対してのみ使える方法です。
効果が見られない場合は、スチーム消臭しましょう。スチーム消臭とは、密封した車の中でスチームを炊いて消臭することを指し、6時間ほど置いた後に換気します。
スチーム消臭の直後はスチームの香りが強く出るので、外出などの当日に行うのは避けたほうが良く、前日から数日前に消臭しておくことが大切です。
香水の匂い・香りが消えなかった場合の対処法
香水は、一度染み付くとなかなか香りが消えません。洗濯しても香りが消えない衣服は、クリーニングに出すことも対処法の1つです。
香水の成分によって異なりますが、成分が油性であればクリーニングで改善できます。
ただし、香水が付着してから時間が経っている場合、クリーニングでも改善しきれないことがあります。香りに限らず、シミや汚れの原因になるため早めの対処が必要です。
衣服はクリーニングに出せますが、クリーニングに対応していないものを改善するためには、スチームアイロンがおすすめです。
スチームアイロンの高温と水圧で、香り成分を浮かせて一緒に揮発させます。高温に弱い素材のものを扱う場合は注意が必要ですので、洗濯表示を確認してから使用しましょう。
香水の匂い・香りに関するよくある質問
トラブルなく香水を使用するためには、以下の疑問を解決しておきましょう。
順番に見ていきましょう。
香水の匂い・香りはいつ消える?
香水の香りが消える時間は、種類によって異なります。ここでは、一般的に「香水」と呼ばれているフレグランスの種類別に、持続時間や香り方をまとめました。
香水の種類 | 持続時間 | 香り方 |
---|---|---|
パルファン | 約5~7時間 | 濃度が高く少量で長く香る |
オードパルファン | 約5~6時間 | 濃度が高く少量で長く香る |
オードトワレ | 約3~4時間 | 気軽に使えて数時間香りが残る |
オーデコロン | 約1~2時間 | 全身にまとってもライトに香る程度 |
練り香水 | 約2~3時間 | 香りが変化しにくく穏やかに広がる |
香水は主に、香料とアルコールと水で作られています。ベースの溶剤や香料の配合量によって呼び名が変わり、香りの持続時間も変わる点が特長です。
ただし、練り香水はアルコールが含まれていないため、香りが穏やかに広がっていきます。
香水は一般的に、香料の配合量が多ければ長く持続し、少なければ消えるのが早くなります。TPOに合わせた香水選びを意識しながら香りを楽しむことがポイントです。
香水のツンとした匂い・香りは何が原因?
香水を嗅いだときにするツンとした香りは、アルコールです。ボトルに直接鼻を当てると、ツンとした香りがします。
香水を付けて5〜10分のトップノートでは最初にエタノールが飛ぶため、そのときに嗅ぐとツンとした香りがする場合もあります。
人が多い公共の場で付けると、ツンとした香りが周りにも伝わってしまうので注意が必要です。
「香水を楽しみたいけれど、ツンとした香りは苦手」と思っている人におすすめの製品が、練り香水です。練り香水は、液体の香水に入っているアルコールが含まれておらず、アルコールフリーな魅力があります。
SHIROの練り香水は、いつでも好きなタイミングでやさしい香りを楽しめる点が特長です。持ち運びがしやすく、いつでも気軽に香りのお直しができます。
種類 | SHIRO 練り香水 |
---|---|
金額 | 2,987円(税込) |
内容量 | 12g |
持続時間 | 約2~3時間 |
香りの種類 | サボン、ホワイトリリー、ホワイトティー |
※2024年5月現在、販売を終了しております。
シアバターやホホバオイル、ミツロウなど自然由来の保湿成分が配合されているので、指先などの保湿ケアとしても使える万能アイテムです。
香水の匂い・香りの段階は?
香水は、時間と共に香りやすい成分が揮発していくことで香りが変化します。
肌との融合を考えて作られており、同じ香水でも付ける人の肌の状態によって香りが変わります。その人だけの香りを楽しめるのが魅力の1つです。
香りの変化は大きく3段階に分けられており、香りの変化を「香り立ち」といいます。
トップノートは香水の第一印象といわれ、5〜10分間香る部分です。主にレモンやベルガモット、ラベンダー、タイム、アルデヒドなどが感じられます。
ミドルノートは香水の中心にあたる、30分〜2時間香る部分です。配合されている全ての香料がバランスよく香る部分で、6〜7割がフローラル系で構成されています。
ラストノートは香水の余韻で、約2時間後に香りが消えるまでの部分です。持続性の高いムスクやアンバー、バニラ、サンダルウッドなどが感じられます。
香水を付けすぎたら正しい方法で匂い・香りを消そう
香水を付けすぎてしまったときに、香りを消す方法について解説しました。香りが強いと感じたら、以下の方法で対処しましょう。
- 換気する
- 洗濯する
- 重曹を使う
香水は自分の魅力を引き立ててくれます。
しかし、誤った使い方をしてしまうと、香水の良さを活かせません。したがって、正しい使い方や香りの消し方を把握してトラブルを未然に防ぎ、香水を楽しんでいきましょう。