2026/10/28
うけとり、つくり、てわたす。
2026年11月6日(金)、つながってきた記憶と文化をいまの時代へひらく
「SHIRO 銀座本店」オープン
いつか、誰かに手渡す時を思い描いて、店をつくる。
「SHIRO 銀座本店」の場所を探していたとき、私たちはそんな美しい意志に出会いました。
舞台は、1960年築の「銀座ビルディング」。かつてここに店を構えていた「45R」と大工集団「三角屋」は、未来の解体時にも木材を傷つけず再利用できる「木組み」の技をこのビルに遺していました。
私たちは、この場所に積み重なった人たちの記憶と仕事を受け取り、お店づくりに新しい息吹を吹き込みました。
何かを受け取ったとき、そこからどんな新しいものを生み出せるだろう。それは、SHIROがこれまで日本各地の海や森、畑を巡り、生産者や職人たちから素材を受け取って続けてきたものづくりそのものです。
森の手入れで刈り取られる草木をポプリに。日本の四季のうつろいを4つの限定フレグランスに。誰かを想い、便りをしたためる文化を体験に。私たちはこのお店を通じて、SHIROの視点による「日本の再編集」をここ銀座から始めていきます。
自分の手でポプリをつくり、大切な人に香りを届ける。銀座で書いたはがきが、遠くに暮らす誰かのもとへ届く。ものだけでなく、想いや喜びも人から人へ渡っていく。その記憶を受け取ってできた「SHIRO 銀座本店」では、人と自然の温度が調和する健やかな循環を、この銀座の地から育んでまいります。
四季折々の美しさと銀座の街の歴史に着想を得た「SHIKI FRAGRANCE」
銀座限定「SHIKI FRAGRANCE」40mL 各5,060円(税込)
日本には、四季のうつろいの中にある繊細な時間を愛でる文化があります。「SHIRO 銀座本店」では、日本の四季が描く美しいグラデーションと、時代とともに表情を変えながら歴史を重ねてきた銀座の街から着想を得た、この場所でしか出会えない香りをご用意しました。
桜|SAKURA|春
春の訪れを告げる桜と、銀座の人々が大切に守り続けてきた柳。桜が咲き、やがて散りゆく姿を静かに眺めながら、季節のうつろいに心を寄せる。それは古くから日本人に親しまれてきた春の過ごし方です。そこに重ねるのは、銀座の街の歴史を見守り続けた柳の風景。ひらひらと舞う桜を思わせるやわらかなフローラルに、風に揺れる柳のみずみずしい緑を重ねました。日本の春を彩る桜と、銀座の記憶をつなぐ柳が溶け合う、落ち着きのある華やかな香りです。
TOP ブルースカイ・アコード、ペアー、グリーン
MIDDLE サクラ、ホワイトフリージア
LAST アイリス、サクラウッド、ホワイトムスク
竹|TAKE|夏
日本の夏に涼を添える、青々とまっすぐな「竹」の佇まい。そこに重ねるのは、銀座の街に連なるショーウィンドウガラスです。ありのままの姿で人を惹きつける竹と、1枚のガラスによってものの美しさを際立たせるショーウィンドウ。自然と都市、2つに共通するのは、余計なものを削ぎ落とし、本質を美しく際立たせる「引き算の美学」です。夏の香り「TAKE」は、そんな2つの美意識を重ね合わせ、凛とした清涼感の中にどこまでも澄んだ透明感が広がる、研ぎ澄まされた香りに仕上げました。
TOP ウォータリー・アコード、ウィンディー・アコード
MIDDLE バンブー、クチナシ、グリーンローズ
LAST ムスク、アンバー、ラブダナム
抹茶|MATCHA|秋
新緑の季節こそ抹茶の旬、と思う方も多いかもしれませんが、春に摘まれた茶葉はひと夏を越え、秋になる頃にもっとも熟成した味わいを迎えます。蒸したあとに乾燥させ、じっくりと熟成させることで香りはより豊かになり、味わいにはやさしい丸みが生まれる抹茶。そこに重ねるのは、火災や震災を乗り越えながら、何度も新しい姿へと生まれ変わってきた銀座の煉瓦街です。ときをかけて旨みを深める抹茶と、大切なものを受け継ぎながら変化してきた銀座の歴史を重ね合わせ、奥深い落ち着きと静かな力強さを感じる香りに仕立てました。
TOP ベルガモット、グレープフルーツ、ライム
MIDDLE グリーンティー、ジャスミン、ゼラニウム、マグノリア
LAST アンバー、ムスク、シダーウッド
灯|AKARI|冬
1年で夜の時間が一番長くなる日「冬至」。日本ではこの節目に1年を振り返り、新しい年への思いを馳せる時間を大切にしてきました。年末に家や心を整え、長い冬の夜にゆっくりと自分自身と向き合う。そんな日本の冬に寄り添ってきたのが、寒い夜をやさしく照らす“灯(ともしび)”です。人々が囲むあたたかな灯と、銀座の街の風景をつくってきたガス灯を重ね合わせ、次へ進む力を静かに灯すような香りに仕立てました。
TOP ベルガモット、ネロリ、カルダモン
MIDDLE ジャスミン、ローズ、クローブ
LAST ムスク、パチョリ、サンダルウッド、シダーウッド
日本各地の素材と人々をつなぐ「ポプリブレンダーラボ」
SHIROのものづくりは人や素材との出会いからはじまります。製品をつくることで地球に心地よい循環が生まれ、素材を育む生産者の方々も、それを受け取るお客様もしあわせの「輪」でつながるものづくりの在り方を、銀座本店から発信します。
ここには、日本各地の旅先で出会った生産者やきこりが野山で採取した、その季節の草木や木片が直接届きます。例えば、北海道の造林地から届くセイタカアワダチソウ。夏の「下刈り」の際に出会う草花です。まだ小さな苗木に光を届けるために刈り取らなければなりませんが、私たちはこれを捨てることなく、大地の恵みとして大切に採取・活用しています。このポプリを彩る花々は、森が次の姿へと変わっていく「今この数年」しか出会えない、貴重な風景の結晶なのです。
銀座でポプリを紡ぐことは、各地の生産者さんの応援と森の育成へとつながり、私たちのより良い未来への確かな一歩となります。季節ごとにかたちや色を変えるポプリシェルフを通じて、私たちが暮らす日本の美しさや、自然が与えてくれる恵みをあらためて感じていただける機会をお届けいたします。
Craft Your Own Natureーあなただけの自然の景色と香りに出会う「フレグランスポプリ」
2階のラボに広がるのは、日本各地のつくり手たちの想いが詰まった、自然の恵みの結晶です。100年先の森を想うきこりが集めた草木や各地の畑で育まれた植物。そして、美しいままにもかかわらず、本来なら捨てられてしまう花を救い出し、新たな魅力を引き出すロスフラワー®。
季節ごとに変わる素材を手に取り、色やかたちを自由に組み合わせながら、あなただけの「フレグランスポプリ」に仕立てていきます。仕上げには、限定フレグランス「SHIKI FRAGRANCE」からお好きな香りを付けて。素材を育む生産者、捨てられるはずだった素材に新たな価値を与えるつくり手、そして自分だけの自然を紡ぐあなた。銀座の地から、みんなの笑顔が未来へつながっていく、そんな温かい循環をあなた自身の手でつくってみませんか?
EXPERIENCE WORKSHOP
フレグランスポプリ 3,960円(税込)
※体験と製品代込みの金額です。
※ものづくり体験及びお渡しまでの所要時間は、30分程度です。
画面だけで簡単に言葉を交わす現代だからこそ、手書きの文字で想いを伝える楽しさを味わっていただきたい。そんな願いから、銀座本店では手紙を投函できる「SHARE POST(シェアポスト)」をご用意しました。
銀座本店限定フレグランスのご購入時や、ポプリブレンダーラボを体験いただいたお客様へ、1枚のはがきをお渡しします。店内でお手紙を綴っていただき、そのままポストへ投函いただけます。
建物の改修前に出会った捨てられそうになっていた古いポスト。かつてこのビルで実際に人々の営みや想いを支えてきた大切な道具を新たなお店で再利用します。銀座本店の窓辺で綴られたあなたの1枚は、このビルに息づき、人々の記憶を乗せてきたポストから、国内へ、そして海の向こうへと送られていきます。
「街の記憶」と「自然の恵み」が交差する、時間と想いが循環する新たな店舗空間
銀座には、江戸の昔から変わらない「人の歩幅」を基準とした居心地の良さを大切にするヒューマンスケールな街並みが息づいています。
「銀座ビルディング」の3代目となるオーナーもまた、先代たちが建て、人が主役であり続けたこの場所で、幼い頃に遊んだ記憶があるといいます。だからこそ、耐震補強が必要になったときにも、建て替えるのではなく、手を入れながら使い続けることを選ばれました。
私たちはオーナーの想いに深く共鳴し、「当時の面影を未来へつなぎたい」という一心から、新店の設計を手掛けた小倉寛之さんとともに、再生の方法を模索してきました。耐震補強されたビルの古いコンクリートの柱や梁をそのまま活かし、経年で欠けてしまった外壁タイルは、多治見の窯元と共にゼロから型を起こして製作。あえて新しくするのではなく、当時の職人技が光る外観を忠実に再現し、歴史の風合いをそのまま残して建物の記憶を未来へつなぎます。
店内では、SHIROが目指す「捨てないお店づくり」を実践。この場所で、ときを刻んでいたファッションブランド「45R」で使用されていた木材や石材に新たな息吹を吹き込んで再利用しています。また、かつて町家の土間が商いや人々の交流の場だったように、道とお店の境界をあえて曖昧にしながら、街を歩く人がふらりと行き来できるような地続きのエントランスを目指しました。新旧の素材が美しく交じり合い、訪れた人をゆったりとした時間軸へ誘う空間。それは過去の歴史に敬意を払い、地球の資源を未来へとつなぐ、SHIROの新しい意思を込めた空間です。
通りに面した1階は、土間のような空間。銀座の通りと店内が地続きになる開放的なエントランス。
店の奥へ進むと、45Rから受け継いだトラバーチンを使った飛び石や踏み石をのぼり2階へ。
2階のポプリブレンダーラボ。壁面棚には、日本各地から届く色とりどりの草木や花が収納され、季節ごとに表情を変える。
PARTNER|SPACE DESIGN
設計を担当したDRAWERS の小倉 寛之さんは、空間デザインにおいて美しさや利便性を追求すると同時に“つくる責任”を意識し、未来を考えたプロダクトデザインやクリエイションを行っています。「SHIRO 銀座本店」以外にも「SHIRO 伊勢丹新宿店」などの店舗や、2024年4月にオープンした北海道長沼町の一棟貸し宿泊施設「MAISONSHIRO」、そしてSHIROの東京オフィスも設計を担当しています。
「SHIRO 銀座本店」【2026年11月6日(金)オープン】
住所:東京都中央区銀座3-3-12 銀座ビルディング1,2F
営業時間:11:00 - 20:00(不定休)
取扱製品:スキンケア・フレグランス・メイクアップ・ホーム