2023/9/1(金)に「SHIRO ルクア イーレ店」がオープンします。
オープンに際して、「SHIRO オリジナルノベルティ」を先着順にてお渡しいたします。
今回のリニューアルのキーワードは2つ、「捨てないこと」と「新たにつくらないこと」です。
従来のSHIROのお店づくりとは大きく異なり、レイアウトを変えず、今ある什器は捨てないで表層替えを施すだけ。既存の床にペイントをすれば、「SHIRO ルクア イーレ店」が新しく生まれ変わります。
レイアウトを変えないことで、9日間という短い期間で改装工事を行います。
そのため、クローズ中に館内での催事などは実施せず、イベント用の什器を新たにつくることもしません。今回の改装は、従来のように老朽化した店舗をリニューアルするたびに使えるものまで廃棄し、スクラップアンドビルドを繰り返すのではなく、SHIROらしい新たなお店づくりの提案です。
店舗デザイン
トップ掲載画像のリニューアルイメージの中でも目を引くのは、ルクア イーレ店のイメージが変わる遊び心満点なカラフルな床の塗装。これも既存の塗り床を撤去して新たに施工するのではなく、既存の床にラフなペイントを重ねてレイヤーを楽しむ、あえて汚したような逆転のアートです。今後のメンテナンスでは色を重ねていくことができる、使い続けるためのデザインが改装工事の在り方を変えていくきっかけになるのではないかと設計を担当するDRAWERSの小倉さんは考えます。
このペイントは、クローズ前の8月18日(金)から数日にわたって行います。営業終了後、ブロックごとに塗装作業を行うため、徐々に変わっていく床をお客様に見ていただくことができます。今回はクローズ期間も撮影を行い、形はそのままにリニューアルされる店舗の様子をSHIROの公式SNSなどでお届けしたいと思います。
今回のショップデザインでは、ブランド初となる製品ボトルのリユースも行います。
昨年、国際香粧品香料協会(International Fragrance Association)が定める使用可能な香料が変更されたことに伴い、使用できず捨てられるはずだった製品のボトルをSHIROのお店づくりに採用。SHIROのフレグランス製品のボトルはガラスでできており、これらのボトル5400本を細かく砕き、左官材に混ぜてカウンターなどの塗装に使用します。
SHIROのお店づくりの在り方
建築業界でも改装工事は、新しくつくる方が安く済むと言われています。しかし、老朽化のたびに新しいものをつくり出し、今あるものがまだ使える状態でもゴミとして大量に廃棄されている現実もあります。
自然素材の副産物などを使用したものづくりや、すぐにゴミとなってしまう製品の外箱の廃止、森を蘇生する過程で生まれる間伐材を什器に使用するなど、本質的に循環していくものづくりをしたいと思うブランドのお店づくりがこれでよいのか、と疑問に感じました。
小倉さんは、ルクア イーレ店の改装内容を検討する際、何度となく店舗へ足を運んでくださいました。そして、お客様やスタッフの導線を直接確認し、既存の設計や資材などを「捨てないで活かしながらデザインする」ことを決めました。
什器のレイアウトはそのままに、お会計時の混雑を緩和できるよう、レジスペースを少し広げます。その他には、什器の一部を少し高くするなど骨格の微調整のみを施し、左官職人やペインターと共に仕上げていきます。
通常SHIROの店舗の改装において、建築廃棄物量の平均量は9.71㎥*1ほどです。
これを基にルクア イーレ店の面積から算出した予想建築廃棄物量は7.72㎥*1。これは1人当たりが1年に排出するごみの量の約24倍*2にあたります。
今回、「捨てないで活かすデザイン」をすることで、これほどの量のゴミを出さずに改装することが可能です。
*1 弊社他店舗で出た廃棄物量を参考に算出、*2 環境省「一般廃棄物の排出量及び処理状況等(令和3年度)」を参考に算出
先着順ノベルティ
9/1(金)のオープンに際し、合計11,000 円(税込)以上お買い上げのお客様にミニサイズのフレグランスアイテム「SHIRO オリジナルノベルティ」をご用意しました。
全3製品の中からお好きなノベルティを1点お選びいただけます。
(写真左から)「サボン ハンド美容液(15g)」「ファブリックソフナー(25mL×3種)」「サボンジェル 80(14mL)」
※ノベルティは、なくなり次第終了させていただきます。予めご了承ください。
【店舗情報】
住所:大阪府大阪市北区梅田3丁目1-3 ルクア イーレ 2F電話番号:06-6147-8846(直通)
営業時間:10:30 - 20:30
取扱製品:スキンケア・メイクアップ・フレグランス
商業施設HP:https://www.lucua.jp/
※現在の店舗における最終営業日は2023年8月22日(火)です。
PARTNER
DRAWERS
設計を担当したDRAWERSの小倉 寛之さんは、空間デザインにおいて美しさや利便性を追求すると同時に『つくる責任』を意識し、未来を考えたプロダクトデザインやクリエイションを行っています。また小倉さんは、2024年春オープンを予定している北海道夕張郡長沼町の一棟貸し宿泊施設「MAISON SHIRO(メゾンシロ)」や、SHIROの東京オフィスも設計を担当しています。
小倉 寛之
兵庫県小野市出身。京都造形芸術大学(現/京都芸術大学)芸術学部環境デザイン学科卒。cafe co.勤務ののち、2011年インテリアデザイン事務所DRAWERSを設立。循環し、未来につながる創作活動に取り組む。2020年より、クライアントワーク以外の活動をスタート。
小倉さんが設計した店舗はこちら
SHIRO 大丸京都店 SHIRO 大丸神戸店